
No.10(2000年4月発行)
発行者:愛育病院院長 事務局:愛育病院事務部管理課
| この『愛育ひろば』にはみなさまの声をたくさん載せたいと考えています。愛育病院へのご要望、育児のこと、お子さんの自慢etc.何でも結構です。ぜひ下記アドレスまでお寄せ下さい。 |
『新任のごあいさつ』
愛育病院副院長・産婦人科部長 中林 正雄
| 4月から岡井先生の後任として愛育病院に勤務することになりました。伝統と格式のある当院は母子医療の分野で素晴らしい成果を上げています。この伝統を守り、よりよい医療を目指すことが私の役目と考えています。
母子医療の基本は、まず母子の安全です。そのためには医療スタッフと妊産婦さんの信頼関係が必須です。両者の絆は医療の充実とともに妊産婦さんの快適さにもつながるものであると信じています。 妊娠・出産・育児という人生の大きなイベントを迎えるにあたり、主役である妊産婦さんが満ち足りた気持ちで過ごすことができるよう、私達医療スタッフは最大限のお手伝いをしていきたいと願っています。 |
『臍帯血献血について』
愛育病院産婦人科医長 坂井 昌人
| 臍帯血血液幹細胞移植という言葉を聞いたことがありますか?最近では東海村の臨界事故の際に多量の放射線を浴びて,血液中のリンパ球が激減してしまった人の治療に行われるかも,と報道されたので覚えている方もおられるでしょう.白血病の治療で大量の抗ガン剤を使ったり,強力な放射線治療を行ったり,再生不良性貧血で造血細胞がなくなってしまうような患者さんには,可能なら骨髄移植という治療を行っていましたが,これは骨髄提供者(ドナー)の大きな負担や,関係者の努力の下に行われているものです.ドナーは仕事を休み,麻酔をかけ,何カ所か骨髄に太い針をさして骨髄液を採取するのです.移植後の拒絶反応がおこらないように白血球の型を合わせる必要がありますが,骨髄バンク登録者数はまだ少なく,なかなか合うドナーが見つからないのです.臍帯血はどんどん成長している胎児の血液ですので,血液を構成する白血球(リンパ球を含む),赤血球,血小板に分裂して増殖する能力が旺盛な造血幹細胞を,骨髄のようにたくさん含んでいます.分娩後には役目を終えた臍帯は,胎盤と一緒に処分されています.この臍帯の中にある臍帯血を分娩直後に採取して,骨髄移植の代わりに同様の治療を行うのが臍帯血移植です.利点として,赤ちゃんにも母体にも苦痛がないことが挙げられます.白血球の型が骨髄移植より合わせやすいのも利点です.また将来的には,骨髄移植よりドナー数を多く得られる可能性があります.欠点として,赤ちゃんは小さいので得られる血液量(幹細胞数)が少なく,子供への移植に足りるか足りないか位の量しか採れないのが普通であること.母体,新生児,胎盤の状態によっては採取できない時もあることなどです.
当院では3年程前より,日赤中央血液センターの臍帯血バンクプロジェクトに協力して,臍帯血採取を行ってきました.今はバンクとして機能するために,凍結保存する臍帯血を集めている段階で,まだ臍帯血移植は例が少なく日常的には行われていません.臍帯血採取は献血ですので,将来万が一におこるかもしれない自分のお子さんへの移植を目的にしたものではなく,臍帯血の使われ方は日赤に任せられます.反対に移植の結果が思わしくなくとも,献血者には責任はもちろんありません.分娩時の臍帯血献血を希望される妊婦さんは,妊婦健診の際にお申し出ください.詳しい説明書と同意書をさしあげます. |
『紫外線対策で楽しいお出かけを♪』
愛育病院小児科外来
| 暖かくなり、お出かけの機会が増えてくる季節となりました。紫外線の量も増えてきます。紫外線対策は子どもにも必要です。なぜなら、紫外線は皮膚の老化を早め、免疫力低下のもとになるからです。
《紫外線対策には》 ・10〜14時の間の外出はなるべく避ける。 ・つばの広い帽子をかぶる。 ・子ども用日焼け止め用品を使う。 などがあります。 日焼け止め用品の使い方は、少しずつムラなく塗り、塗り直しを2、3時間ごとにしましょう。軽い湿疹のある場合は、塗り薬を塗った上から重ね塗りします。 上手に紫外線対策をして、楽しいお出かけを。
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『個別対応食のご紹介』
愛育病院栄養科
| 愛育病院栄養科の食事は、和風・洋風・中華風の食を折衷した家庭料理を目指しています。この食事は85%の患者さんからおいしいと評価されておりますが、これ以外の食事を希望される方のために、数々の個別対応食を用意しております。外国人の方のためには、洋食と宗教食があります。宗教食では豚肉禁のイスラム教、肉魚禁のヒンズー教・シ−ク教、イカ・エビ・タコ禁のユダヤ教の方が多く、私達は宗教上の誓約を尊重し、スープの素やだしの素にも禁止食品が入らないよう気を配っています。
つわりで入院された患者さんには、嗜好調査に伺い、食べられない食品を除き、召し上がりやすいよう別献立で対応します。安静制限のある患者さんには、寝たまま食べられるように形態を変えたものにしています。嗜好による禁止食品のある患者さんにも、変えることで嫌いな食品を食べなくてよいようにしています。食事に関することで何かありましたら、看護スタッフへお伝え下さい。入院中満足いただけるような食事となるよう努力していきます。 |