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No.11(2000年8月発行)

 発行者:愛育病院院長  事務局:愛育病院事務部管理課


 この『愛育ひろば』にはみなさまの声をたくさん載せたいと考えています。愛育病院へのご要望、育児のこと、お子さんの自慢etc.何でも結構です。ぜひ下記アドレスまでお寄せ下さい。

 

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『愛育病院が目指すもの』〜総合周産期母子医療センターとしての役割 

               愛育病院 病院長  山口 規容子

愛育病院は、母と子の健康を守る母子病院として長い伝統と歴史をもっています。しかし、最近加速する少産少子化の影響は大きく、今後愛育病院が母子の専門病院として充実発展するためにどのようにすべきかで、いろいろ検討してまいりました。

その結果、次のような3つの方向性が取り上げられました。

・周産期医療の充実・強化・・・すなわち、出産については自然分娩を基軸にして、妊娠分娩の合併症には周産期集中治療施設(PICU)で適切に治療する。赤ちゃんに対しては、どんなに小さく未熟に生まれても、赤ちゃんのための集中治療施設(NICU)に収容し対応する。

・アメニティー(医療の中の快適性)の重視・・・病院の設備、周辺環境の改善ばかりでなく、病気を治療する過程においても患者さんの気持ちを和らげ、前向きの意欲を育てる。

・育児支援・・・子どもが少なくなる中で、育児経験のないお母さんが増えているので、育児不安をなくし、育児が楽しくなるように病院スタッフ全員が外来・病棟で支援する。

この3つの方向性を確立するために、4年間にわたる改修工事を行い、昨年3月に終了し、東京都から総合周産期母子医療センターの指定を受けました。

今後とも、この3つの課題をますます発展させるように、病院職員全員が努力いたしますので、よろしくお願いいたします。

『塗り薬と飲み薬』

              愛育病院 皮膚科部長 山本一哉

 この二種類のお薬がどう違うかお考えになったことがありますか。「飲むのは口から、塗るのは皮膚に,に決まってる」というのが当然のお答えでしょうね。さて、ここからが大事なことろ。飲み薬をくださる先生が「お目々からのんじゃだめですよ。お耳から飲ませちゃだめですよ」といちいち説明なさるでしょうか。「そんなアホな」という声が聞こえそうです。なぜなら飲むのは口からと決まっているからです。

 では、塗り薬はどうでしょう。「チューブのお薬をあげますから、塗ってくださいね」と、

説明されただけでは、湿疹のお子さんをお持ちのお母さんが方はお困りになりませんか。そうです、どこに、どのくらいの量、どの指で、一日に何回、どのように塗るのか、そして、何日後に、見た目がどうなったら、どうすれば良いのか,それはそれは説明に時間がかかります。飲むのはゴクンと一秒,塗るのは「面積×時間×種類」ですから大変です。例えば、お母さんのお化粧はどうでしょう。楽しいお化粧の時間、いかに長かろうと、気がすむまで下地、メイクをなさいませんか。そうです、塗るのはお薬もお化粧と同じです。ところが、お母さんは忙しいのです。少し皮膚の状態が良くなると(幸か、不幸か皮膚病は、お母さんにも見えますので)、いろいろな理由で(よくよく伺うとメンドクサイと正直におっしゃる方もあります)、塗る手が鈍り始めます。塗り方が減れば、効き目も減ります。かくして、「ちっとも良くならない」というお話になるのです。

 さて、毎日のお化粧に飽きた方には、まだお目にかかったことがありません。お母さん、塗り薬は、お化粧のように飽きずに上手にお使いください、飲み薬と違うのです。そして、結果を必ず医師にお見せくださいね。

 

『お薬は冷蔵庫に保管するものと思っていませんか?』

                           愛育病院 薬剤科

梅雨も明け、ようやく夏本番をむかえる折、お薬の保管についても気になるものと思います。そこで、お薬の保管の方法についてお話ししたいと思います。

基本的にお薬は、直射日光の当たらない、湿気の少ないところに置いておきましょう。例外的に冷蔵庫に入れた方がいいものもありますが、ほとんどのものは冷蔵庫に入れる必要はありません。では、どのようなものが冷蔵庫に入れた方がよいのでしょうか?

 冷蔵庫に保管した方がいいもの:シロップ剤(水剤)・坐薬・

 点眼剤(目薬)

暑さによって腐りやすくなったり、細菌が繁殖しやすくなったり、また、坐薬は溶け出す可能性があります。

 冷蔵庫に保管しない方がいいもの:粉薬・錠剤・軟膏類(塗り薬) 

 冷蔵庫から出し入れしていると、結露してかえって湿気を帯びてしまう可能性があります。この様なお薬の保管は、乾燥剤を入れた空き缶に入れておくと良いでしょう。

 個々のお薬で保存方法も変わってくる場合もありますので、窓口にてお気軽にお聞きください。

 

『暑い夏を楽しく過ごすために』

                         愛育病院 小児科外来

 暑い日が続いています。海・山・川など夏は水を求める生活が多くなります。それに伴い子どもの水の事故や脱水症も、例年この時期に多くなります。事故は必ず、「ちょっと目を離したすき」に起こっています。逆に考えると「ちょっとでも目を離してはいけない」ということです。そして、水に対する意識をもう一度振り返ることが大切ですね。

 人間の体は、水によって支えられていて、その割合が大人より子どもの方が多いのです。炎天下ではかなり汗をかくため、普段必要な水分量よりもっと多くの水分補給をしなければなりません。暑い夏を楽しく乗り切るために子どもに必要なこと、それは大人の目と水分補給です。

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