
No.2(1996年1月発行)
発行者:愛育病院院長 事務局:愛育病院事務部管理課
| この『愛育ひろば』にはみなさまの声をたくさん載せたいと考えています。愛育病院へのご要望、育児のこと、お子さんの自慢etc.何でも結構です。ぜひ下記アドレスまでお寄せ下さい。 |
『特別の医療を必要とする赤ちゃんのために』 佐藤紀子
| 現在愛育病院で整備が進んでいる新生児集中治療施設(NICU)に関して、今回はその目的など、赤ちゃんに関する医療についてご説明したいと思います。
(1)新生児集中治療室(NICU)とは何か? 生まれたばかりの赤ちゃん(新生児)は、人間の一生の中で、最も生命の危険が高い存在です。このことは昔も今も変わりません。いわゆる未熟児と呼ばれる小さな赤ちゃんや、大きく生まれても病気のある赤ちゃんには、専門的な治療が必要で、これを新生児医療と呼びます。近年その発達はめざましく、おなじみの保育器による養育はもちろん、人工呼吸器などを使った高度な医療も行われるようになりました。そしてこのような高度化とともに、特別な施設が必要となってきました。これを新生児集中治療室(NICU:Neonatal Intensive Care Unit)と呼びます。 (2)病気の赤ちゃんが入院できない!! 最近しばしばマスコミにも紹介されるように、社会全体で、赤ちゃんの入院ベッドの不足が問題になっています。その原因は、医療の発達によりかえって長期入院を要する赤ちゃんが増えたこと、さまざまな原因から未熟児の出生が増加していることなどです。東京都内でもNICUベッドがすべて満床になることがたびたびおきています。また、計算上からも、NICUベッドは、都内での出生数に対する必要量に対して80床も足りないと言われています。従って重症な赤ちゃんの入院先がなかなか決まらないなど、一刻を争う救急処置が間に合わず、「助かる命も助からない」ことになります。 (3)新NICUは本年4月にOPEN! そこで、当院でもNICUを一新し、4階にNICUを設置することになりました。当院では、毎年1300人前後の赤ちゃんが生まれます。その中には小さな赤ちゃんもいます。本年4月に予定されるNICU開設後は、そのような小さな赤ちゃんや病気の赤ちゃんの治療のために努力したいと存じます。 |