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No.5(1996年10月発行)

 発行者:愛育病院院長  事務局:愛育病院事務部管理課


 この『愛育ひろば』にはみなさまの声をたくさん載せたいと考えています。愛育病院へのご要望、育児のこと、お子さんの自慢etc.何でも結構です。ぜひ下記アドレスまでお寄せ下さい。

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『お産の姿勢』               産科病棟助産婦

 『お産は、貧富の差や学歴の差がなく、美人とかブスも関係なく、ずっと昔から続く営み』これは私が助産婦学生の頃から感じていて、お産が好きな理由の一つです。環境や医療が変わっても、赤ちゃんが陣痛の力によって産道を通って生まれ出るということに大きな変化はありません。

 満月や大潮の夜、理由なき計画分娩をしていないためか、入院・分娩が多くなることがあります。そんなときのお産は、つるんとすべりおちるかのように自然に出てくるという印象を受けます。

 外来では多くの方にバースプランを書いていただきますが、これは『自分がどのようにお産を迎え、乗り越えていきたいか』などのプランを立ててもらうものです。この中に目立つ言葉・・・これが『自然』という言葉です。

 私個人としては、自然分娩とは何の医療的介入を必要とせず赤ちゃんが生まれてくることと考えています。しかし、目標をどこに置くかで人によって考え方が違ってくると思います。(例えば、『陣痛促進剤は使いたくない』、『会陰切開は必要ならよい』など)

 自然なお産のためには心と体の準備が欠かせません。決して医療者に産ませてもらうのではなく、自分の赤ちゃんは自分の力で産む。それにはどうしたらよいのかを考えることが大切です。その為に母親学級で学ぶ知識、体重管理、妊婦体操などが必要となるわけです。

 医師も異常に向かっていかない限り、手を出さずに見守ってくれます。わからないことは何でも聞いて下さい。私たちでわからないことはみんなで相談したり、医師と話し合ったりしてそのときにできうる最善のことを見つけ見つけ取り組んでいきたいと思います。私たちにもわからないことがあると知って不安に思われるかもしれませんが、一人ひとりの体・性格が違うように一つとして同じお産はなく、自然なものゆえに私たちも何の手出しもできないこともあります。これもお産の特徴なのです。そしてがんばってお産した経験(手術も含む)は、大切な思い出となることでしょう。私たちは満足のいく思い出とすべくできるだけ協力したいと考えています。

 皆様方は、やるだけやったらあとは『何とかなるサ』と気軽な気持ちでおいで下さい。先日、産後数日目のお母さんがこんな事を話してくれました。「あんなに痛いのは初めて。もう二度とイヤと思っていたけれど、今こうして子どものために授乳させて満足そうな寝顔を見るとすべての苦労も飛んでいっちゃう!」

 ---女ってたくましいものですね。

 

『妊娠中の上手な薬の飲み方』           薬剤科

 「今妊娠中なんですが、風邪をひいてしまったので薬を飲みたいのですが、何を飲んだらよいでしょうか?」という電話が時折薬剤科にかかってきます。風邪に限らずどんな場合でも、妊娠中に薬を飲むということは、おなかの赤ちゃんのことを考えると、少しとまどってしまうと思います。

 そこで、妊娠中に薬を飲むときの考え方について私たちが質問の答えとしてお話ししていることをまとめてみると次のようになります。

・信頼のおける産婦人科医に診てもらう。

 特に妊娠中の場合、赤ちゃんへの影響など一番詳しいのはやはり産婦人科医なのです。

・薬を飲む必要が本当にあるのか判断してもらう。体を十分に休める。

 日頃の生活習慣の改善などだけで十分な場合もあるのです。

・薬を飲む場合、必要な量を必要な日数だけ必ず飲む。

 飲んだり飲まなかったりというのは病気をいたずらに長引かせるだけで、お母さんにも赤ちゃんにもよくないことです。

・何のために薬を飲むのか十分に理解する。

 目的を理解して飲むということは薬を飲むことの基本だと私たちは考えています。

 妊娠中に薬を飲むときには多少の不安があると思います。この不安を取り除くために、私たちはできる限りのお手伝いをしたいと考えています。

 

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