産科のご案内
産科へようこそ!
総合周産期母子医療センターとして、ハイリスク妊娠・分娩を受け入れるために、MFICUを9床と増床し、一般病床から独立させて専任スタッフが管理いたします。
さらに、年間2500件余の出産に対応できるように、愛育クリニック(麻布)と合わせて、外来部門を充実させました。
プライバシーに配慮して、外来では一人ひとり名前を呼ばれることはなく、すべて手続き時に渡されるポケットベルに明示される番号の部屋へと誘導されます。診療空間は個室ブースとなっています。
妊婦健診時の超音波検査では、医師が診ている画面のほか、自身と家族からも見ることができるモニター画面がすべての診療室に設置されています。
社会の多様なニーズに応えられるよう、快適性も追求して種々の機能を備え、引き続き、麻酔専門医が行う24時間いつでも対応できる麻酔分娩、夫立ち会い分娩、
個人のバースプランを尊重した分娩など、個別化対応を推進させ、9つのLDRをフル活動しながら分娩管理を行います。LDRと手術室は同じフロアにあり、緊急帝王切開などへもスムーズに移行できます。
母児同室、母乳育児の推進のほか、助産師外来、助産師が中心となるナチュラルバースコースのオプションもあります。
総合周産期医療施設としてのミッションを遂行するために、ハイリスク妊娠・分娩の管理は、産婦人科医を中心に、新生児科医、麻酔科医、放射線科医、内科医、外科医との密な連携を取りながら、
コメディカルを合わせてのチーム連携・チーム医療を推進しており、また、「日本型」オープンシステム、セミオープンシステムなどによる地域診療所との病診連携等の積極的導入も行い、
分娩の安全性のみならず、快適性の推進をも図っています。
産婦人科待ち合い(2階)
LDR室
妊婦健診
妊婦健診はお母さんが妊娠中を健康に過ごし、赤ちゃんが元気に育っているかをチェックするために必要なものです。
- 妊娠15週~27週(第7月) 4週間に1回の妊婦健診
- 妊娠28週~35週(第8~第9月) 2週間に1回の妊婦健診
- 妊娠36週(第10月)以降 1週間に1回の妊婦健診
を目安に行います。
妊婦乳房検診
妊娠期の乳がん検診は診断が難しく、検査を断られたりすることも多いと思いますが
当院では、妊娠初期(原則16週未満)の方にも乳がん検診を積極的に行っています。
超音波外来
この外来では、妊娠20週前後と妊娠30週前後の胎児に異常がないかを時間をかけて詳しく調べます(いわゆる胎児ドック)。
加えて、胎盤や臍帯に異常がないかもスクリーニングします。
妊婦健診とは別の予約が必要です。区からの補助券が利用できます。
助産師外来
「助産師外来」とは 妊娠19週~36週の妊婦さんを対象にした助産師による妊婦健診のことです。
医師が許可した妊婦さんに限って受診が可能です。
ナチュラルバースコース
ナチュラルバースコースとは妊産婦さんが持つ「産む力」と赤ちゃんが「生まれる力」を引き出し、できるかぎり自然で安全なお産ができるように
助産師が寄り添って支援させていただくシステムです。
妊婦健診では助産師との時間を多くとり、保健指導の充実をはかっています。
妊産婦さんのニーズをできるだけ取り入れ、安全で満足のいく出産のお手伝いができるようサポートいたします。
母乳外来
当院では母乳栄養を推進しています。助産師が授乳方法など母乳に関するご相談をお受けします。
栄養相談について
妊娠初期の食事の悩み、適切な妊娠中の体重増加を考えたバランスのよい食事について管理栄養士がご相談をお受けします。
妊娠リスクスコア表
周産期遺伝相談外来
NIPT(新型出生前診断)は原則愛育クリニックで行っています。愛育病院では切迫流産、つわり等で愛育クリニックへの移動が困難な方に限り行います。
出産について
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当院は赤ちゃんが健康である場合、原則的に分娩後速やかに母子同室となります。
母体の疲労が激しい場合、あるいは医師・助産師が必要と考えた場合には新生児室で一時的にお預かりいたします。 -
夫(家族)立ち会い分娩を実施しておりますが、立ち会いは原則1名様となります。
- 当院では予定日周辺における計画分娩につきましては、状況により対応しております。ご希望の方は外来診察時に医師にご相談ください。
産科医療補償制度について
当院は妊婦の方に安心して出産していただけるよう産科医療補償制度に加入しており、もしも重度の脳性麻痺となった赤ちゃんが生まれ、一定の要件を満たしている場合には、所定の補償金をお支払いします。
分娩予約のお申し込みについて
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当院での分娩の予約は、当院での分娩を希望される方が増えていることから、できるだけ早い時期に分娩予約ができる体制をとりました。
遅くなりますと分娩予約が取れない可能性が高くなります。
- 当院で分娩をご希望の方 : 医師の診察で予定日が確定したら、分娩予約を行ってください(お電話ではお受けしておりません)。
なお、分娩予約は南麻布の愛育クリニックでも可能です。
- オープンシステム・セミオープンシステムをご利用の方 :オープンシステム・セミオープンシステムの登録医師より指示された期間に、所定の書類及び検査結果等を
お持ちのうえ、2F総合受付にご来院ください。
診療で混雑している時間帯は、お時間がかかる場合があります。平日8:30~16:00にお越しください。(予約不要)
* ハイリスク妊娠の場合は事前にご予約の上、診察が必要です。
* 登録に必要な書類等につきましては、登録医師にご確認いただくか、セミオープンシステム分娩登録票をご覧ください。
- 遠方にお住まいで、当院で分娩をご希望の方 :分娩予定日証明書をご持参になり平日8:30~16:00に2F受付にお越しください。
なお、やむを得ずご本人様以外の代理の方がお手続きに来院する場合は、併せてご本人様からの委任状及び、ご自身の身分証明書をお持ちください。
* 委任状には、ご出産される方の氏名、生年月日、住所、電話番号と代理の方の続柄、分娩予約手続きを委任する旨を記入してください。委任状の所定書式はございません。
分娩予約を済まされた方は、1か月以内に分娩申込金20万円をお支払いいただいております。
麻酔分娩について
当院では365日24時間の麻酔分娩をおこなっております。麻酔分娩については、麻酔科のページをご参照ください。