愛育病院創立の経緯
母子愛育会は、昭和8年12月23日の上皇陛下御誕生を機に昭和天皇から伝達された御沙汰書をもとに、昭和9年3月13日、創立されました。
創立当時の我が国は、経済不況に加え社会情勢が悪化し、厚生省(現:厚生労働省)や保健所も設置されていない状況下で、子どもや母親の保健はほとんど顧みられない状態にありました。
愛育会は、設立の使命を果たすため、社会の実情に即した科学的な研究を行い、その成果を実際に応用するために各界の権威者を委嘱して、昭和9年5月愛育調査会を設置しました。
愛育調査会の事業を発展させ、児童及び母性の養護、教育に関する総合的研究を行うため、昭和13年11月「愛育研究所」を開設、翌12月臨床部門として「愛育医院」(小児科部門)を開院しました。
開設当初は小児科部門のみでしたが、昭和15年12月に産科部門を設置し、開設の目的であった 「小児及び妊産婦の疾病の診療並びに助産及び乳幼児の保育」業務を開始しました。
昭和24年医療法の規定により「愛育病院」と改称しました。以来、今日にいたるまで、母子の専門病院として各科が密接に連携を取り、母と子にやさしい継続的医療を実施しています。
愛育病院の歩み
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- 1934
昭和9年昭和天皇が上皇陛下の御出産を記念して恩賜財団愛育会を創立
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- 1938
昭和13年恩賜財団愛育会附属「愛育医院」(小児科)開設
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- 1940
昭和15年産科開設
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- 1949
昭和24年「愛育病院」に改称
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- 1958
昭和33年保健指導部新設
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- 1964
昭和39年日本総合愛育研究所発足
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- 1980
昭和55年総合母子保健センター事業開始
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- 1983
昭和58年母性人間ドック開設
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- 1996
平成8年皮膚科(小児専門)外来開設
小児科病棟改修・新生児集中治療室・後方病床新設、周産期母子医療センターとして業務開始 -
- 1997
平成9年心理福祉室開設
東京都の「地域周産期母子医療センター」に認定される -
- 1999
平成11年産婦人科病棟改築・MFICU整備・LD室を新設
内科・麻酔科設置・東京都の「総合周産期母子医療センター」に指定される -
- 2003
平成15年小児外科開設
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- 2004
平成16年妊婦健康相談室(助産外来)開設
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- 2013
平成25年小児精神保健科開設
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- 2015
平成27年芝浦 愛育病院開設
病院概要
所在地 | 港区芝浦1丁目16番地10号 |
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病床数 | 160床(NICU:12床、GCU:24床、MFICU:9床、PICU:12床含) |
診療科目 | 産婦人科、小児科、小児外科、新生児科、女性内科・内科、女性外科・乳腺外科、麻酔科、放射線科、小児精神保健科 |
施設設備 | MRI、CT、超音波診断装置、手術室3室、LDR9室、救急処置室、女性ドック、売店、レストラン |
敷地面積 | 4,500.45㎡ |
建築面積 | 2,933.13㎡ |
延床面積 | 17,586.05㎡ |
建物規模 | 地上10階、塔屋 |
建物高さ | 50.8m |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、免震構造 |